「エンジニアになりたい」 その想いを胸に抱きながらも、「未経験だから」「スキルに自信がないから」と、一歩を踏み出せずにいる方へ。
今回は、技術系アウトソーシング企業であるマイナビEdgeで エンジニア一人ひとりに寄り添い、その可能性を最大限に引き出すサポートを行う営業担当者にお話を伺いました。

マイナビEdgeの営業担当者が語る、エンジニアとの「伴走」の物語。きっと「エンジニアになるために一歩踏み出そう」と感じていただけるはずです。

お客様の「最善」を追求した経験が、今の仕事に繋がる

－まずは、現在のお仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか？

前職はウエディングプランナーでした。単に商品を売るのではなく、お客様にとって何がベストなのかを一緒に考え、最高の価値を提供することで、結果として売上や成績に繋がる。そんなマインドで仕事をしていました。

－そこからなぜ、現在の技術者派遣の営業職に？

個人のお客様（BtoC）から法人のお客様（BtoB）を相手にする仕事に挑戦したいと考えたのがきっかけです。ただ物を売るのではなく、「人」に深く関わり、個人の成長や活躍を通じて世の中に価値を提供したい、影響を与えられる仕事がしたい、という想いがありました。そこから人材業界に興味を持ちました。

正直なところ、派遣という働き方やモノづくりの業界について、深く勉強していたわけではありませんでした。ですが、多くの派遣会社がある中でマイナビEdgeに惹かれたのは、「派遣して終わりではない」という関わり方です。マイナビEdgeでは、エンジニアは無期雇用の正社員として、私たちと共に長くキャリアを歩んでいきます。
この「同じ社員として深く、長く関われる」点が、私にとっては非常に大きな魅力であり、やりがいのある職種だと感じました。入社前に感じていた以上に、エンジニアの可能性を広げ、様々な価値を創出できる職種だと実感しています。

エンジニア一人ひとりの「見えない想い」に寄り添う

－営業担当として、普段はどのようなお仕事をされていますか？

主な業務は、企業とエンジニアのマッチングです。担当企業の方との打ち合わせを通じて、企業が求めているエンジニアの具体的なスキルや、進行中のプロジェクトの状況を詳細に確認します。その上で、企業のニーズに最適なエンジニアを提案し、プロジェクトの状況に応じて弊社のエンジニアが持つ技術力でどのように貢献できるかを具体的にご提案します。
並行して、エンジニアの配属先候補となる新たな企業を開拓するためのアプローチ（電話・メール中心）も日々行っています。

担当企業は約10社ですが、担当しているエンジニアは70〜80名にのぼります。エンジニアは基本的に配属先企業で働いているため、日々の業務内容や悩み、困っていることなどは、本人からのアクションがない限りは見ることが難しいです。
だからこそ、こちらから積極的にコミュニケーションを取り、担当エンジニアが安心して働ける状況を把握し、関係性を築くことを常に意識しています。

－エンジニアの方からは、どのような相談が多いですか？

日々の業務を行う上で困っていること、悩んでいることの相談が多いです。例えば、職場での人間関係や仕事の進め方、専門的な業務に対する知識・スキル不足への不安などです。もちろん、「楽しくやれています！」というポジティブな声もたくさん聞きます。
ただ、人間ってなかなか自身の成功体験などは、自慢っぽく聞こえるのを恐れて話しにくいものだと思います。だからこそ、ネガティブな側面や課題感に寄り添う機会が多くなるのかもしれません。

「弱み」を「強み」に変えるアプローチ

－技術的なスキルに関する相談もあるかと思いますが、専門知識がない中でどのように対応されるのですか？

正直、「このツールの使い方がわからない」「こういう時どうすればいい？」といった技術的な質問には、私が直接答えるのではなく、弊社の技術センターのトレーナーに繋いでいます。弊社には研修を行う技術センターがあり、エンジニアとしての経験豊富なトレーナーが常駐しています。配属先企業で聞きにくい技術的なことも、そういった専門家を通してサポートできる体制が弊社には整っています。

技術的な質問以外で相談をいただいた際に意識しているのは、そのエンジニアが抱える「弱み」や「悩み」を、別の視点から捉え、「強み」として認識できるようにアプローチすることです。これが、私にできる一番のサポートだと考えており、私自身がエンジニアと向き合う上で大切にしているスタンスです。

－「弱み」を「強み」に変える、例えばどのように変えるのですか？

例えば、「自分の作業が遅い」「なかなか仕事が進まない」と悩んでいるエンジニアがいたとき、対談する機会を設け詳しく聞いていくと、「周囲の視線をプレッシャーに感じてしまい申し訳ない気持ちになっている」と打ち明けられました。

「スキルを上げるしかない」と言ってしまえばそれまでです。もちろん本人の努力も必要ですが、そこで終わらせずに、「なぜ仕事が遅くなっているのか」「具体的にどう取り組んでいるのか」を聞いていきます。すると、「心配だから何度も確認してしまう」「関係部署に細かく聞いて回っている」「念入りに調べてからでないと進められない」といった理由が見えてくることがあります。

「仕事が遅い」という点で見ればマイナスかもしれません。しかし、これは「確実に仕事を進める慎重さ」「リスク管理能力の高さ」「正確性へのこだわり」という、非常に重要な強みだと捉えることもできます。

そのエンジニア自身が気づいていない強みを、「こういう視点で見ると、あなたのその部分は素晴らしい強みだよ」と伝えています。そうすることで、本人は自分の良さを自覚し、自信を持つことができます。その上で、「じゃあ、その強みを活かしつつ、もう少し効率的に進められる部分はないか、一緒に考えてみよう」と、前向きな改善に繋げていきます。

さらに、配属先企業の上長の方とお会いする機会があれば、「この方はこういう強みがあるので、ぜひ活かせるような業務をお願いできませんか」と伝え、業務内容を変えてもらったこともあります。エンジニアの強みを活かせる環境を作ることで、本人の成長を促し、配属先企業への貢献度も高まります。これは、エンジニアにとっても、配属先企業にとっても、そして私たちマイナビEdgeにとっても良い結果を生み出すことに繋がると信じています。

多様な個性が集う、マイナビEdgeのサポート体制

－今お話しいただいたような、エンジニアの強みを見つけ、伸ばしていくアプローチは、マイナビEdgeの営業担当者全員が行っているのでしょうか？

最終的なゴール、つまり「個々のエンジニアが自分の力を最大限に発揮し、お客様に貢献し、会社としても成長していく。お客様もエンジニアも会社もWin-Winの関係を築く」という目標は、営業担当者全員が共有しています。

ただ、そこに至るまでの考え方やアプローチ方法は、一人ひとり異なります。マイナビEdgeの営業は中途入社者がほとんどなので、それぞれの経験やバックグラウンドに基づいた多様な視点や手法を持っています。
お互いのやり方や考え方を共有し、「こういうアプローチもあるのか」「このやり方がベストかもしれない」と学び合いながら、常に最善の方法を探求しています。個々の能力の高さと、チーム全体で協力し合う文化があるからこそ、手厚いサポートを実現できているのだと感じます。

「やりたい」を「やりがい」へ

－この仕事の一番のやりがいは何でしょうか？

やはり、エンジニア一人ひとりに深く関わり、自分の介在価値を提供できることです。私が関わることで、その人がより生き生きと働けるようになったり、仕事に対する楽しさや、やりがいを見出してくれたりすることに、大きな喜びを感じます。

仕事という漢字は、ただ「仕える事」と書きますが、それだけでは人生もったいないと私は思います。働くなら、自分の「やりたいこと」が仕事であってほしい。それはエンジニアの皆さんにも同じように感じてほしいと思っています。

どんな仕事を選んだとしても、その心の奥底には、たとえ小さくてもその仕事を選んだ「理由」があるはずです。「昔から憧れていた」「こういうことに興味があった」「やってみたかった」。そんな小さなきっかけや想いをしっかりと汲み取り、最大限叶えられるようにサポートしていく。そうすることで、仕事へのやりがいや楽しさが生まれ、スキルアップへの意欲も自然と湧いてくるはずです。

エンジニア自身の可能性が、私の関与によって広がっていく。その過程を目の当たりにできることが、この仕事の最大のやりがいであり、私の介在価値だと感じています。

未経験からエンジニアを目指すあなたへのメッセージ

－未経験の方、特にニートやフリーターからエンジニアを目指す方へ、メッセージをお願いします。

まず伝えたいのは、「やる気」、つまり「エンジニアとしてやっていきたい」という気持ちがあれば、ぜひ恐れずに飛び込んできてほしいということです。弊社には、過去にも未経験の方を採用し、立派なエンジニアへと成長をサポートしてきた実績が多くあります。私たちは、あなたと「二人三脚」で一緒に歩んでいく覚悟があります。

未経験の方からよく聞く悩みに、「自分にはこれしかできない」「これがやりたいけど、それ以外は…」と、自身で可能性を狭めてしまっているというケースがあります。それではもったいないと感じます。

私たちは、「なんでそんなにこだわるの？」と否定するのではなく、まずはじっくり話を聞くところから始めます。その上で、「あなたが本当に得意なこと、活かせる強みは、もしかしたら別の部分にあるかもしれないよ」と、新しい視点を提供できればと思っています。

「自分のスキルじゃ通用しないだろう」「世間的に見たら自分なんて…」そう考えて、一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。でも、あなたの価値や可能性を判断するのは、あなただけではありません。実際に話を聞いてみたり、応募してみたりすることで、道が拓けることはたくさんあります。

まずは、自分を否定的に捉えず、チャレンジしてみたいという気持ちを大切に、一歩踏み出してみてください。相談してみる、話を聞いてみるという「行動」を起こすことが、何よりも大切です。